遺領(読み)いりょう

精選版 日本国語大辞典 「遺領」の意味・読み・例文・類語

い‐りょうヰリャウ【遺領】

  1. 〘 名詞 〙 人の死後に遺された領地遺跡
    1. [初出の実例]「故匠作遺領事、未分死去之間、任去々年十二月廿三日惣目録、被配子息等」(出典吾妻鏡‐仁治元年(1240)四月一二日)

ゆい‐りょう‥リャウ【遺領】

  1. 〘 名詞 〙 人の死後にのこされた領地。遺跡(ゆいせき)。いりょう。
    1. [初出の実例]「亡父がゆい領知行について、舎兄胤朝半分〈田四町屋敷一宇〉、打渡畢」(出典:金沢文庫古文書‐正中二年(1325)三月一七日・平胤連田畠等打渡状案(七・五三四七))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の遺領の言及

【跡目】より

…相続の対象となる遺産だけでなく,その相続者をも跡目と呼ぶこともある(たとえば,〈跡目が絶える〉〈跡目を立てる〉など)。江戸幕府の武家相続法では,死亡による相続を跡目(万石以上の場合は遺領という)相続,隠居による相続を家督相続と呼んで区別している。【大藤 修】。…

※「遺領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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