都々古別神社(馬場明神)(読み)つつこわけじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

都々古別神社(馬場明神)
つつこわけじんじゃ

福島県東白川郡棚倉(たなぐら)町馬場に鎮座。俗に馬場明神と称す。都々古和気神(つつこわけのかみ)(味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと))を主祭神とし、相殿(あいどの)に日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀(まつ)る。日本武尊東征の際、建鉾山(たてほこやま)に創祀(そうし)、のち坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が棚倉に遷祀したと伝える。『延喜式(えんぎしき)』では名神(みょうじん)大社に列し、陸奥(むつ)一宮(いちのみや)とも伝えるが、同名の神社が町内八槻(やつき)にも鎮座し、いずれをさすか不明である。旧国幣中社。古来武将の崇敬厚く、長覆輪太刀(ながふくりんのたち)二振、赤糸威鎧残闕(あかいとおどしよろいざんけつ)(ともに国重要文化財)などの社宝を伝えている。例祭9月12日。

[高橋美由紀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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