都々逸節(読み)どどいつぶし

精選版 日本国語大辞典 「都々逸節」の意味・読み・例文・類語

どどいつ‐ぶし【都都逸節・都都一節】

  1. 〘 名詞 〙 俗曲の一つ。雅言を用いないで、主に男女相愛の情を口語をもって作り、普通、七・七・七・五の四句二六音から成る。潮来節(いたこぶし)母体にして文化・文政(一八〇四‐三〇)の頃に尾張国熱田から伝えられた神戸節(ごうどぶし)を、天保年間(一八三〇‐四四)に江戸都都逸坊扇歌が新たに作詞改曲したもの。どどいつ。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の都々逸節の言及

【よしこの節】より

…《よしこの節》は京坂地方でも盛んに歌われるようになり,名古屋で起こって流行していた〈名古屋節〉を駆逐する勢いで広がった。1838年(天保9),江戸の都々逸坊扇歌が《よしこの節》に〈名古屋節〉をとり入れて〈どどいつ節〉(都々逸)を大成しもてはやされたが,京坂では長く《よしこの節》を残した。徳島県の阿波踊の歌は《よしこの節》を民謡化したものである。…

※「都々逸節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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