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潮来節 いたこぶし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

潮来節
いたこぶし

日本の古歌謡,民謡の曲名。茨城県南部の水郷潮来に発生したもので,明和8 (1771) 年頃から江戸にも流行し,操人形の地方 (じかた) などにも用いられた。「潮来出島のまこもの中にあやめ咲くとはしおらしや」の歌詞は有名。

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デジタル大辞泉の解説

いたこ‐ぶし【潮来節】

潮来地方で起こった俗謡。船歌から出て座敷歌となり、江戸中期に全国的に広まった。

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百科事典マイペディアの解説

潮来節【いたこぶし】

江戸末期のはやり歌。〈潮来出島のまこもの中に〉などの歌詞で有名。江戸中期には〈いたこ〉が流行歌の一般的称呼となるほど全国に流行したが,旋律は残っていない。端唄(はうた)やうた沢の《潮来出島》はこれから歌詞を採ったもの。
→関連項目都々逸藤娘

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世界大百科事典 第2版の解説

いたこぶし【潮来節】

寛政~文化年間(1789‐1818)ごろに遊里を中心に流行した俗謡。原歌としては〈潮来出島の真菰(まこも)の中で 菖蒲(あやめ)咲くとはしおらしや サテヨイヤサヨイヤサ〉〈さっさ押せ押せ下関までも 押せば港が近くなる〉が知られている。本来は茨城県行方(なめかた)郡潮来地方の舟歌であるが,潮来が太平洋岸から江戸川に入る要港であったところから,色街の宴席でうたわれたこの歌が各地に伝播し,盆踊歌や遊里の座敷歌になり,歌舞伎の踊歌にもとり上げられた。

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大辞林 第三版の解説

いたこぶし【潮来節】

俗謡。潮来の船唄に由来。江戸の花柳界から各地に広まり、盆踊り唄・お座敷唄・仕事唄などとして唄われた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

潮来節
いたこぶし

江戸中期の流行唄(はやりうた)。江戸時代の水郷潮来(茨城県)は、東北地方の米を江戸へ送る集積地であり、また鹿島(かしま)、香取(かとり)両神宮への参拝客でにぎわった。そのため、舟唄とも遊女の舟遊び唄ともいわれるこの歌は、明和(めいわ)(1764~72)の末にはお座敷化して江戸へ伝わり、文化(ぶんか)(1804~18)にかけて大流行した。7775の26文字からなるこの詞型は、日本全域で愛唱された初めての民衆歌謡といえよう。やがて江戸では新内や祭文(さいもん)の旋律が加えられ、大坂では「よしこの」の母胎になるなど、歌い崩されて本来の旋律は失われてしまい、現代では端唄(はうた)『潮来出島』、民謡『潮来音頭』『潮来甚句(じんく)』として残っているにすぎない。[倉田喜弘]

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世界大百科事典内の潮来節の言及

【都々逸】より

…遊客の間で歌われたのが〈おかめ買う奴あたまで知れる 油つけずの二つ折り〉〈そいつはどいつだ ドドイツドイドイ 浮世はサクサク〉と調子のよい囃し詞がつけられた歌で,《神戸節(ごうどぶし)》と呼ばれた。この歌は明和(1764‐72)ころから江戸で流行していた《潮来節(いたこぶし)》に似た曲調で,まもなく地元ではすたれたが,江戸や上方に流れて《名古屋節》と称された。1838年(天保9)江戸の寄席音曲師だった都々逸坊扇歌(?‐1852)が,同じ《潮来節》を母体とした《よしこの節》の曲調を変化させ,名古屋節の囃し詞を加えて〈どどいつ節〉を大成し,旗揚げしてから〈どどいつ〉の名称でもてはやされるようになった。…

【端唄∥端歌】より

…劇場音楽(義太夫節,清元,長唄など)や花柳界の音楽(河東節(かとうぶし),一中節(いつちゆうぶし)など)とは違って,一般の庶民が支えた短詞型の三味線音楽。大流行した最初の歌は《潮来節(いたこぶし)》で,1780年代(天明ころ)から半世紀にわたって各地で歌われた。次いで《夜桜》《ほれて通う》《わしが国さ》などが生まれ,はやり歌としても愛唱される。…

【よしこの節】より

…江戸時代の流行歌(はやりうた)。文政(1818‐30)の初めごろ,江戸の街を流していた飴売(あめうり)が潮来節(いたこぶし)を歌い,終りに〈コリャマタヨシコノ ベコシャラベコシャラ ヨシコノヨシコノ〉と囃したてた。それを変化させて,二上りの三味線で歌いだしたのが《よしこの節》の起りになっている。…

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