都知郷(読み)つちごう

日本歴史地名大系 「都知郷」の解説

都知郷
つちごう

和名抄」所載の郷。東急本に「都知」と訓ずる。郷域は、中世土田つちだ(現志賀町)全域とみる説(加能郷土辞彙)、現志賀しか町域の北半にあてる説(日本地理志料・志賀町史)があるが、いずれにせよ現志賀町域に存在したと考えられている。郷名は平城宮跡出土木簡に「越中国□□□(羽咋郡カ)都知(郷)」とみえる。年紀を欠くが、羽咋郡が越中国に属したのは天平一三年(七四一)一二月一〇日―天平勝宝九年(七五七)五月七日であり(続日本紀)、年代の上限・下限を押える手掛りとなる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android