普及版 字通 「酢(漢字)」の読み・字形・画数・意味
酢
常用漢字 12画
[字訓] むくいる・す
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は乍(そ)。〔説文〕十四下に「(げん)なり」、前条に「は酢漿なり」、また酸字条に「酢なり」とみえる。献酬のとき返杯することを酢爵(さくしやく)といい、〔書、顧命〕「(しやう)(玉器の名)を秉(と)りて以て酢(さく)す」、〔詩、大雅、行〕「或いは獻じ或いは酢す」のようにいう。神に対しては報祭、客に対しては献酬の礼となる。字はまたに作る。
[訓義]
1. むくいる、返杯する、神にむくいてまつる。
2. す、こんず、すい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕酢・ ス、鄙語に云ふ、カラサケ・ムクユ・スシ
[語系]
酢dzak、tsakは声近く、通用の字。は〔説文〕十四下に「客、人にむなり」とあり、この字を酬(しゆうさく)の本字とするが、酢の字を慣用する。
[熟語]
酢爵▶・酢漿▶・酢敗▶・酢餾▶
[下接語]
塩酢・酢・献酢・交酢・酬酢・梅酢・賓酢
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報