…宝暦・明和(1751‐72)のころに,男根形の棒を手に,僧侶・女性を痛罵する講釈で異彩を放ったのは深井志道軒(1682‐1765)で,彼のことは平賀源内の《風流志道軒伝》に記されている。馬場文耕は講釈場(略して釈場(しやくば)という)の整備につとめたが幕政批判が注目され,1758年(宝暦8)9月に金森騒動を扱った《珍説森の雫(しずく)》を読んで処刑された。 天明(1781‐89)のころから講釈は一段と栄え,仇討物,博徒物,心中物,俠客(きようかく)物,白浪物など読み物がふえていった。…
…《大江戸都会荒増勘定》には〈軍談の席二百二十軒,はなしの席百七十二軒〉とあり,この約400軒の寄席に1日平均それぞれ100人の入場者があり,1日の売上金は合計300両を超えた。なお,講釈の席は〈釈場(しやくば)〉ともいわれ,〈夜講(やこう)〉も行われた。 寄席は,明治に入っても衰えを見せず,《東京案内》(1884)には87軒の寄席が記されている。…
※「釈場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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