釈場(読み)シャクバ

デジタル大辞泉 「釈場」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐ば【釈場】

講談を興行する寄席講釈場

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精選版 日本国語大辞典 「釈場」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐ば【釈場】

  1. 〘 名詞 〙 講談を専門に興行する寄席(よせ)。講釈場。
    1. [初出の実例]「色物席で『柳沢』や『鉢の木』や『神風』をやる伯龍のみを知ってゐる気の毒な人たちに一ぺん釈場の彼を聴かせてやりたい」(出典:寄席風俗‐釈場(1938)〈正岡容〉)

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世界大百科事典(旧版)内の釈場の言及

【講談】より

…宝暦・明和(1751‐72)のころに,男根形の棒を手に,僧侶・女性を痛罵する講釈で異彩を放ったのは深井志道軒(1682‐1765)で,彼のことは平賀源内の《風流志道軒伝》に記されている。馬場文耕は講釈場(略して釈場(しやくば)という)の整備につとめたが幕政批判が注目され,1758年(宝暦8)9月に金森騒動を扱った《珍説森の雫(しずく)》を読んで処刑された。 天明(1781‐89)のころから講釈は一段と栄え,仇討物,博徒物,心中物,俠客(きようかく)物,白浪物など読み物がふえていった。…

【寄席】より

…《大江戸都会荒増勘定》には〈軍談の席二百二十軒,はなしの席百七十二軒〉とあり,この約400軒の寄席に1日平均それぞれ100人の入場者があり,1日の売上金は合計300両を超えた。なお,講釈の席は〈釈場(しやくば)〉ともいわれ,〈夜講(やこう)〉も行われた。 寄席は,明治に入っても衰えを見せず,《東京案内》(1884)には87軒の寄席が記されている。…

※「釈場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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