精選版 日本国語大辞典 「里甲」の意味・読み・例文・類語 り‐こう‥カフ【里甲】 〘 名詞 〙 中国明代および清初に行なわれた地方自治制度。一三八一年(洪武一四)制定。一一〇戸で一里を編成し、そのうち富裕な一〇戸を里長戸、残りの一〇〇戸を甲首戸として一〇戸ずつ一〇甲に分け、毎年里長一人、甲首一〇人が輪番に租税の徴収、治安の維持に当たった。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の里甲の言及 【隣保制】より …しかし保甲の組織は戸数や名称に種々の変化を含みながら基本的に受けつがれ,犯罪の取締りや公課徴収,賦役割当て等に活用された。 明代には担税力のある110戸の里から富裕な10戸を里長とし,残り100戸を10甲に分け,それぞれ甲首を任じ,里長と甲首は1年交代で里甲の正役(賦役黄冊の編造,徴税,治安維持など)に当たった。里は郷村の呼称で,城内は坊,近郊は廂とよばれた。… ※「里甲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by