里見香奈(読み)さとみ かな

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「里見香奈」の解説

里見香奈 さとみ-かな

1992- 平成時代の女流将棋棋士。
平成4年3月2日生まれ。森雞二(けいじ)9段門下。平成16年中学1年で女流プロ入り(2級)。19年初段。20年大社高校2年で倉敷藤花戦で初タイトルを獲得。22年清水市代女流名人,同女流王将を破り,女流三冠となる。23年奨励会入会(1級),24年初段に昇段。同年女流王位も奪取して女流四冠となる。25年マイナビ女子オープンも制し史上初の女流五冠となり,女流王座も獲得し,女流6タイトル全てを獲得。同年奨励会3段に昇段し,26年女流名人位を5連覇して「クイーン名人」の称号を得る。26年体調不良のため10ヶ月間公式戦を休場したが,27年復帰して女流名人6連覇,女流王位も奪還島根県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「里見香奈」の解説

里見香奈

女流棋士。日本将棋連盟所属。1992年3月2日、島根県出雲市生まれ。2002年、小学校5年生にしてアマチュア女王戦A級で優勝、アマチュア女王に就任。04年10月1日、プロ入り(女流2級)。08年11月23日、初タイトル「倉敷藤花」を獲得。10年2月12日、17歳11カ月で「女流名人」を獲得し、林葉直子に次ぐ史上二番目の最年少での女流二冠となった。10年10月28日、「女流王将」を獲得(18歳7カ月)、史上最年少の女流三冠となる。11年、史上最年少の19歳7カ月で女流五段に昇段。12年5月23日、「女流王位」を獲得(20歳2カ月)、史上最年少での女流四冠となった。13年5月1日、「女王」を獲得し、史上初の女流五冠となった。攻めの棋風終盤に強く、異名は「出雲のイナズマ」。

(2013-5-8)

里見香奈

女流棋士。日本将棋連盟所属。1992年3月2日、島根県生まれ。女流棋士の里見咲紀は妹。2004年10月に女流2級としてプロ入りし、08年の倉敷藤花戦で初の女流タイトルを獲得。11年に将棋のプロ棋士養成機関である奨励会に奨励会1級で入会し、13年には女性初の奨励会三段に昇段したが、18年、年齢制限のために退会した。その後も女流棋士として活動を続け、19年に史上初の女流六冠を達成。21年2月の女流名人戦で通算獲得女流タイトル数が43期に達し、清水市代女流七段と並ぶ歴代一位タイ記録となった。これにより女流名人戦は12連覇となり、自身の持つ女流タイトル戦連覇の最多記録を更新した。

(2021-2-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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