重力式柱状採泥器(読み)じゅうりょくしきちゅうじょうさいでいき(その他表記)gravity corer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「重力式柱状採泥器」の意味・わかりやすい解説

重力式柱状採泥器
じゅうりょくしきちゅうじょうさいでいき
gravity corer

自重によって海底に貫入し,堆積物を柱状に採集する採泥器落下の仕方によって制動落下型と自由落下型に分けられる。また,小型で広く用いられているものにフレガー式がある。直径 38mm,長さ 1~1.5mの短い採泥管に外径 35mmのプラスチック管を内蔵し,取りはずしのできる刃がついている。下部には試料の脱落を防ぐためスプリング型のコアテリナーがついており,上部には海水流出防止のゴム弁のチェックバルブがついていて,表層堆積物と直上海水を採集できる。(→コア掘

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android