ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コア掘」の意味・わかりやすい解説 コア掘コアぼりcoring 海底底質サンプリング法の1つ。軟らかい海底堆積物の柱状断面試料を,層状態を乱さずに採取できる唯一の方法。用いる機器は柱状採泥器 (コアラー) で,採取パイプの海底への打込み,パイプを引抜いたときの採取底質の抜落ち防止の3機能からなる。パイプの打込みは重力による方法,ピストンの負圧を利用する方法が一般的で,それぞれグラビティコアラー,ピストンコアラーと呼ばれる。採取できるコアの大きさはコアラーの大きさで決り,大型のものでは 20m以上が採取できる。 コア掘コアぼりcoring 油田,鉱山などで,地下の岩石や地層の状態,鉱床の規模,品位,埋蔵量などについての情報を得る目的で,試錐孔 (坑井) からコアを採取すること。試錐ロッドの先にコアビットと呼ばれる円筒状の刃先 (ドリルビット) を使用し,その上にコアバレルと呼ぶ回収器を置く。金属鉱山の試錐ではほとんどコア掘が行われるが,石油の採掘では試掘や地質調査を目的にした試錐で行われる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by