化学辞典 第2版 「重合ガソリン」の解説
重合ガソリン
ジュウゴウガソリン
polymerization gasoline, polymer gasoline
石油精製において,接触分解,熱分解などで副生したプロペン,ブテンなどの軽質オレフィン系炭化水素からガソリン留分を製造する方法には,アルキル化法と重合法があり,重合法によって得られたものを重合ガソリンという.重合反応には,リン酸触媒やゼオライト触媒などの酸触媒が用いられる.アルキル化法により得られるアルキレートは,イソオクタンを中心としたパラフィン系であるのに対して,重合ガソリンはアルケンを多く含むため不安定である.安定性のあるガソリンを得るためには,生成アルケンの水素化処理などが必要である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報