ブテン(読み)ぶてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブテン」の意味・わかりやすい解説

ブテン
butene

ブチレンともいう。 C4H8 で示されるオレフィン系炭化水素総称。石油分解ガス,石炭乾留ガスなどの中に含まれ,炭素鎖中の二重結合の位置により4種の異性体がある。いずれもオレフィンガス特有の臭いのある無色気体である。 (1) 1-ブテン 沸点-6.25℃。液化石油ガスとして燃料に供するほか,第二ブチルアルコール,ブタジエンなどの製造原料になる。 (2) 2-ブテン 沸点 3.72℃のシスブテンと沸点 0.88℃のトランスブテンとがある。両者の違いは二重結合に関与している炭素原子に結合している水素原子の結合様式による。工業的には両者は混合したまま利用されることが多い。用途は1-ブテンとほぼ同じ。 (3) イソブテン 沸点-6.9℃。イソオクタンあるいは重合ガソリンの製造原料,合成ゴムやハロゲン化アルキルの製造原料に用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブテン」の意味・わかりやすい解説

ブテン
ぶてん

ブチレン

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