重木山(読み)しげきやま

日本歴史地名大系 「重木山」の解説

重木山
しげきやま

弘瀬ひろせ集落の南西方にあり標高四六四メートル。江戸中期以降留山となり、広瀬村の名本以下村人が管理してきた。「大正町誌」所収の文書に「広瀬村宝永五年御留山一ケ所北向重木谷山 東畝限、南横峯限、西谷限、北道限、山高六町・横五町」「右御留山の内方切を以文化十酉年より辰年廿ケ年、毎年銀四匁三歩五ノ、被召上、西サデ頭に有楠より、道上に有浅木へ見通し限、北道限、本田掛り之場所、少々宛開発之筈」とある。宝永五年(一七〇八)留山となり、文化一〇年(一八一三)広瀬村の農民に代金と引換に開発を許し、村人の間作・渡世の山としてその利用を許し、井関修築のための用材採取を認める明所山とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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