重硯(読み)かさねすずり

精選版 日本国語大辞典 「重硯」の意味・読み・例文・類語

かさね‐すずり【重硯】

  1. 〘 名詞 〙かさねすずりばこ(重硯箱)」の略。
    1. [初出の実例]「将軍様より献上御品々 〈略〉御重硯 三十高蒔絵梨地金かながい」(出典:寛永行幸記‐中(古事類苑・文学四九))

じゅう‐すずりヂュウ‥【重硯】

  1. 〘 名詞 〙 和歌の会などに用いる、幾つも重ねた硯箱
    1. [初出の実例]「望まれて・重硯出す志賀の茶屋」(出典:雑俳・百鵆(1730))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の重硯の言及

【香道具】より

…縦8寸7分,横1尺8分,高さ2寸6分。(15)重硯(じゆうすずり) 5客もしくは10客分の硯箱で重ねてある。連衆の筆記用。…

※「重硯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む