重量コンクリート(読み)じゅうりょうこんくりーと(その他表記)heavy weight concrete

日本大百科全書(ニッポニカ) 「重量コンクリート」の意味・わかりやすい解説

重量コンクリート
じゅうりょうこんくりーと
heavy weight concrete

褐鉄鉱比重2.7~4.3)、赤鉄鉱(4~5.3)、磁鉄鉱(4.5~5.2)、重晶石(バライト、4~4.5)、鉄(7.85)など比重の大きい骨材を用いてつくった比重2.5~6.0程度の単位容積重量の大きいコンクリートをいう。ちなみに、普通コンクリートは、比重2.30程度である。放射線遮蔽(しゃへい)用コンクリートとして用いられるが、発電用原子炉などでは普通コンクリートを用い、壁厚を大きくして同じ効果を得る。

[笠井芳夫]

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世界大百科事典(旧版)内の重量コンクリートの言及

【コンクリート】より

…軽量コンクリートlightweight concrete重量軽減の目的で,人工または天然の軽量骨材(一般には絶乾比重が粗骨材で1.6,細骨材で2.0未満のもの)を用いて作った単位重量2.0t/m3以下のコンクリートをいう。重量コンクリートheavy concrete放射線を遮へいするために用いられるコンクリートで,骨材としてカッ鉄鉱,磁鉄鉱,バライト,リン鉄,鉄などの比重の大きいものが用いられる。セメントは水和熱の発生が少ない中庸熱ポルトランドセメント,フライアッシュセメントなどを用いるのがよい。…

※「重量コンクリート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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