野々市町(読み)ののいちまち

日本歴史地名大系 「野々市町」の解説

野々市町
ののいちまち

面積:一三・五六平方キロ

石川郡北端、手取川扇状地扇央東部の平坦地に位置し、北と東は金沢市、西は松任まつとう市、南は鶴来つるぎ町に接する。町域北西部をJR北陸本線が通り、JR野々市駅北東で国道八号と交差し、東部を南北に走る国道一五七号は押野おしの四丁目付近で北陸鉄道石川線と交差する。両国道は国道三〇五号で結ばれる。なお人口密度は県内市町村で第一位。

町域北端部に縄文後期・晩期御経塚おきようづか遺跡、同南端には弥生中期の上林かんばやし遺跡が存在し、耕地整理以前に大塚おおつか古墳末松すえまつ古墳が存在していたことから、早くから開発が進んでいたと思われる。古代以降、当町域は石川郡に所属し、拝師はやし(和名抄)の郷域に比定される。白山比神社文書からは、南部の末松下林しもばやし付近から鶴来町北部にかけて条里制が施行されていたことが確認される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報