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鶴来 つるぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鶴来
つるぎ

石川県南部,白山市北部にあり,手取川の中流域に位置する旧町域。1889年町制。1954年林村,蔵山村,一ノ宮村,舘畑村の 4村と合体。2005年松任市,美川町,河内村,吉野谷村,鳥越村,尾口村,白峰村と合体して白山市となった。名称は金剱宮(きんけんぐう)の門前町剱(つるぎ)に由来する。中心市街地は手取川扇状地の扇頂部に発達した谷口集落で,加賀一宮の白山比咩神社と金剱宮の門前町を中心に市場町として発展。製材,酒造などが行なわれている。近年は金沢市の郊外住宅地の性格が強い。舟岡山住居跡,一閑寺,県の樹木公園,鶴来温泉などがある。獅子吼高原一帯は,手取峡谷とともに獅子吼・手取県立自然公園に指定されている。6月第1土曜日に大漁と海上安全を祈願して行なわれる白山比咩神社の「みにえ祭」,人形芝居「尾口のでくまわし」(国指定重要無形民俗文化財)が知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鶴来
つるぎ

石川県中央部、石川郡にあった旧町名(鶴来町(まち))。現在は白山(はくさん)市の北部を構成する一地域。旧鶴来町は1889年(明治22)町制施行。1954年(昭和29)林、蔵山(くらやま)、一ノ宮、舘畑(たちはた)の4村と合併。2005年(平成17)松任(まっとう)市、石川郡美川(みかわ)町、河内(かわち)村、吉野谷(よしのだに)村、鳥越(とりごえ)村、尾口(おぐち)村、白峰(しらみね)村と合併し、白山市となる。北陸鉄道石川線、国道157号、加賀産業道路が通じる。手取(てどり)川の右岸、手取川扇状地の扇頂部に位置し、旧町域の南東部は山地、北西部は平野である。白山(はくさん)信仰の参拝路の一つとして古代より開け、中世以降は加賀一宮(いちのみや)白山比(しろやまひめ)神社、金劔宮(きんけんぐう)などの門前町として、また定期市(いち)も立つ谷口集落として発展した。酒造、打ち刃物などの伝統工業があり、専売制度以前はタバコ製造でも栄えた。米作、製材、織物工業も発達し、金沢への通勤者も多い。東部の獅子吼(ししく)高原は眺望がよくスキー場もある。深瀬(ふかぜ)新町地区は、手取川ダムにより水没した尾口村深瀬の住民の一部が移住してきた地で、人形芝居「尾口のでくまわし」(国の重要無形民俗文化財)を伝えている。[矢ヶ崎孝雄]
『『鶴来商工会七十年史』(1968・鶴来商工会) ▽『鶴来町史』全3巻(1984~1997・鶴来町)』

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