山川 日本史小辞典 改訂新版 「野中寺弥勒菩薩像」の解説
野中寺 弥勒菩薩像
やちゅうじみろくぼさつぞう
台座下框(かまち)部に,丙寅年に中宮天皇(斉明天皇とされる)の病気平癒を誓願し弥勒像を造った旨の銘文がある。丙寅年は666年(天智5)に比定される。また「弥勒」の銘は飛鳥~白鳳時代の半跏思惟(はんかしい)像の尊格を決める重要な根拠とされている。銅造鍍金。総高30.8cm。重文。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報