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野岩鉄道

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

野岩鉄道

日光市の新藤原駅と福島県南会津町の会津高原尾瀬口駅の30・7キロを結ぶ、栃木、福島両県などが出資した第三セクター鉄道。標高400〜700メートル台の山間部を走るため路線の6割をトンネル、1割を鉄橋が占める。浅草と直結する東武鉄道と相互乗り入れし、福島県会津地方と結ぶ会津鉄道とも接続している。県内にある同じ三セク真岡鉄道わたらせ渓谷鉄道はいずれも旧国鉄線。これに対し野岩鉄道は、旧国鉄が財政難で中断した工事を引き継いで路線を完成させ、86年に初めから三セクとして開業した。1891(明治24)年に会津地方の有志が首都圏と鉄道で結ぶよう陳情して以来、開通は「100年越しの悲願」(同鉄道)だったという。名前は下野国(栃木県)と岩代国(福島県)の「野」と「岩」を取った。

(2008-01-05 朝日新聞 朝刊 栃木全県 2地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

野岩鉄道
やがんてつどう

栃木県と福島県を走る民営鉄道。新藤原(しんふじわら)(栃木県)―会津高原尾瀬口(あいづこうげんおぜぐち)(福島県)間、30.7キロメートル。全線単線、直流電化。国鉄野岩線となる予定で日本鉄道建設公団(現、鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が建設した線であるが、1980年(昭和55)の国鉄再建法施行に伴い、福島県、栃木県および沿線地方自治体が主たる出資者となって設立された第三セクターに移管されて、1986年(昭和61)開業した。鬼怒(きぬ)川上流部から栃木・福島県境の山地を山王トンネル(長さ3441メートル)で貫いて、大川上流部の会津高原尾瀬口で会津鉄道(国鉄会津線を1987年に第三セクターに移管)と結んでいる。野岩鉄道の開業は関東地方と会津地方を短絡するメインルートの開発を意味し、鬼怒川上流部の温泉群や奥会津地方の観光開発促進の意義も大きかった。線路は新藤原で東武鉄道鬼怒川線と接続し、大部分の列車は東武鉄道に乗り入れて直通運転される。線名は会津鬼怒川線で、「ほっとスパ・ライン」の愛称でよばれる。[青木栄一・青木 亮]

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