20世紀日本人名事典 「野島 康三」の解説
野島 康三
ノジマ ヤスゾウ
大正・昭和期の写真家
- 生年
- 明治22(1889)年2月12日
- 没年
- 昭和39(1964)年8月14日
- 出生地
- 埼玉県浦和市
- 別名
- 号=煕正(ヒロマサ)
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学
- 経歴
- 銀行家に生まれ、独学で写真を学ぶ。大正4〜11年及び昭和5〜8年、手仕事的技法(ガム・プリント)・印画技法(ブロムオリル・プリント)やズームアップ、トリミングを駆使して芸術写真を多数制作。また岸田劉生、梅原龍三郎などの美術コレクターでもあり、4〜5年画廊・兜屋画堂を経営。画集の出版など、写真技術を活かした美術プロデュースも手がけた。7年からは雑誌「光画」を主宰。戦時国家の為の報道写真を拒んで写真界から引退。作品展に「女の顔・20点」(昭8年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報