野府城跡
のぶじようあと
[現在地名]尾西市開明
市の北東部にあった戦国期の城。「府志」には野府城として、織田九郎信治の居城で、城域は八畝二〇歩、今は耕地になるという。「尾張志」には「野府ノ古城」として「野府むらにありその跡八畝二十歩今田圃となる織田軍記の系図又尾陽雑記に信長公の弟織田九郎信治尾州野夫城主元亀元年九月十九日戦
死江州坂本
と見えたり」という。
また同書に「坪内氏ノ城跡」として「同村にあり其境内一反二畝はかりと見え今ハ民居となる坪内又五郎の居城といひ伝へたれと何れの頃の人か今は知たし」とあるから、野府には二ヵ所の城跡があった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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