金切り鋸盤(読み)かなきりのこばん(その他表記)metal sawing machine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金切り鋸盤」の意味・わかりやすい解説

金切り鋸盤
かなきりのこばん
metal sawing machine

金属素材を鋸挽 (び) きする機械の総称で,次の3種類がある。 (1) 弓鋸盤 最も一般的なもので,弓の弦に相当する部分に帯板状の鋸歯をつけて往復運動させ,通常は前進時に鋸挽きする。 (2) 帯鋸盤 上下または左右の鋸車対に帯鋸 (鋼帯の片側に鋸歯を刻み,その両端を接合して輪状にしたもの) を掛けて駆動し,連続的に鋸挽きする。この鋸盤に細刃の帯鋸を用いれば輪郭鋸挽きができるので,型の製作に利用され,帯板にやすりをつければやすり盤としても使用できるので,用途が広い。 (3) 丸鋸盤 円板の外周に切刃をつけた丸鋸を高速回転させ,フライス削りと同様に素材を切断する。 (1) に比べて能率が高い。

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