能率(読み)ノウリツ

デジタル大辞泉の解説

のう‐りつ【能率】

一定時間内にできる仕事の割合。仕事のはかどり方。「能率が上がる」「能率が悪い」
物理学で、モーメントのこと。

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世界大百科事典 第2版の解説

のうりつ【能率 efficiency】

経営学では,一定の目的を達成し,期待される結果をもたらすために行われる諸活動の評価基準の意味で効率という。工学や物理学ではefficiencyを効率と訳し,能率はモーメント訳語とされる。 経営学では能率を,目的もしくは結果の達成度合を示す有効性effectivenessの概念とほぼ同義的に使われることもあれば,それと区別して使われることもある。能率は,ある目的ないし結果を達成するためにどれほどの努力・時間・経費がかけられたかが重要であるのに対して,有効性ではその点がほとんど顧慮されない。

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大辞林 第三版の解説

のうりつ【能率】

一定の時間内にすることのできる仕事の割合。仕事のはかどり具合。効率。 「仕事の-を上げる」 「 -よく働く」
〘物〙 モーメントに同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

能率
のうりつ
efficiency

生産活動の技術的有効性を示す指標で、通常は標準と実績を対比して百分比で示す相対能率をもって単に能率という。具体的には、機械能率、製造能率、労働能率などで測定する。機械能率は、エネルギーの投入に対する産出の割合でとらえ、「エネルギー効率80%」のように表す。製造能率は、必要資材量ないしその費用と実現可能な標準との比率、あるいは、実際使用資材量ないしその費用と実現可能な標準との比率をいう。労働能率は、実際作業量と実現可能な標準作業量の比率であるが、この場合、作業量を時間で表せば、実際作業時間と標準作業時間の比率で示される。19世紀末、アメリカで人間作業の能率化が問題になり、能率増進の諸策が推進され、それが科学的管理に発展した。しかし、その後の機械化の高度化と生産のシステム化は、個別作業の能率を内包する、より広い指標を求めるようになり、生産性の概念に重点が移行したが、能率の指標が不要になったわけではない。[森本三男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

のう‐りつ【能率】

〘名〙
① 一定の時間にできあがる仕事の割合。仕事のはかどり具合。〔新らしい言葉の字引(1918)〕
※嬰児ごろし(1920)〈山本有三〉「おしゃべりだの、能率が低いのって、年中おこられたり」
② 物理学で、モーメント(回転能率)のこと。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

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