金化(読み)きんか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「金化」の意味・わかりやすい解説

金化
きんか / クムホワ

韓国(大韓民国)、江原道(こうげんどう/カンウォンド)北部の邑(ゆう)(町)。鉄原(てつげん/チョルウォン)郡に属する。人口3514(2000)。1945年8月15日の解放後は北朝鮮の治下にあったが、朝鮮戦争後の1963年に韓国江原道鉄原郡に編入された。鉄原、平康(へいこう/ピョンカン)とともに朝鮮戦争の激戦地として有名な「鉄の三角地帯」の一角をなした。総面積の70%が民間人出入統制線の北にある軍用地のため、定住者による入住営農と、農繁期にだけ出入する出入営農で耕作する。米、トウモロコシ大豆などの生産が多い。硫化鉄、重晶石、マンガンなどが埋蔵されているが未開発である。

[森 聖雨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例