金照寺(読み)きんしようじ

日本歴史地名大系 「金照寺」の解説

金照寺
きんしようじ

[現在地名]秋田市楢山金照町

楢山ならやまの東南端にあり、真言宗智山派、堅固山と号し、本尊地蔵菩薩寛文(一六六一―七三)頃の御城下絵図(秋田県庁蔵)によれば、旧寺小路てらこうじ(現古川新町)万福まんぷく寺の東側にある。「六郡総諸寺院由緒」(県立秋田図書館蔵)の「天徳寺由緒」に、「堅固山金剛院金照寺ハ大和国長谷寺小池坊之末寺、寛永七庚午年宥鏡開基也」とある。元禄四年(一六九一)八月に金照寺は御目見えを許された。それには「江戸知足院屋形様被仰候ハ、泊瀬之小池坊御願ニハ金照寺事泊瀬之末寺ニ御座候間、御目見為致申度由」との本寺の執成しがあった(「寺院修験社人」国典類抄)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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