金牛を駆りて路を開く(読み)きんぎゅうをかりてみちをひらく

精選版 日本国語大辞典 「金牛を駆りて路を開く」の意味・読み・例文・類語

きんぎゅう【金牛】 を 駆(か)りて路(みち)を開(ひら)

(昔、中国の秦の恵王が蜀を討とうとした時、蜀に入る道がなかったので、石で牛をつくり、黄金の糞(ふん)をすると偽ったところ、蜀侯がこの牛を得ようとして道をつけさせた。恵王はこの道を進んで蜀を討ったという「蜀王本紀」の故事から) 相手の欲の深いのを利用して成功することのたとえ。
太平記(14C後)二〇「然則駈金牛路、飛火鶏城」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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