金生郷(読み)かのうごう

日本歴史地名大系 「金生郷」の解説

金生郷
かのうごう

「和名抄」諸本とも文字の異同はなく、訓も「加奈布」と「カナフ」(名博本の傍訓)で一致する。現在の鞍手郡若宮(わかみや)町金生を中心とする地域に比定される。延喜五年観世音寺資財帳には筑前国に存在した封戸の一つとして「鞍手郡五十烟 金成(生)郷」とある。これは「新抄格勅符抄」に丙戌年(朱鳥元年、六八六)に施入されたと記される筑前国一〇〇戸の封戸に由来するもので(うち五〇戸は碓井封)、当初は一里(郷)が観世音寺(現太宰府市)の封戸に指定されていたが、のちに庄園化して観世音寺領金生封(金生庄)となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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