金砂湖(読み)きんしゃこ

日本大百科全書(ニッポニカ)「金砂湖」の解説

金砂湖
きんしゃこ

愛媛県東部、四国中央市にある人造湖。吉野川の支流銅山(どうざん)川をせき止めてつくられた柳瀬ダム(やなせだむ)の人造湖で金砂湖県立自然公園に指定されている。ダムの完成は1953年(昭和28)で、貯水量3000万トン。発電のほか分水によって宇摩平野1300ヘクタールの灌漑(かんがい)用水を送水する。付近の地質は三波川(さんばがわ)系結晶片岩で、動力変成作用を受けているため剥離(はくり)しやすく、片状、線状構造をなす。これが渓谷の侵食を受け、緑(緑泥片岩)、赤(紅簾(こうれん)石英片岩)、黒(黒色片岩)などの色彩に富む景観をつくる。また、シイ、ヤマフジ、イブキビャクシンなどの老巨木がある。

[深石一夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の金砂湖の言及

【銅山川】より

…明治・大正期を最盛期としてコウゾ,ミツマタの栽培が行われ,慶長年間(1596‐1615)には阿波からタバコの栽培が導入された。1953年金砂(現,伊予三島市)に柳瀬ダム(金砂湖)が完成し,瀬戸内側の宇摩平野の灌漑・上水道用水を供給,新宮ダム(1970完成)とともに伊予三島・川之江両市を有数の製紙工業都市に発展させた。上流には別子ダム(1966完成)もある。…

※「金砂湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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