金箸(読み)カナバシ

デジタル大辞泉 「金箸」の意味・読み・例文・類語

かな‐ばし【金箸】

鍛冶かじの際に、焼けた鉄などを挟むための鉄製器具。かなばさみ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「金箸」の意味・読み・例文・類語

かな‐ばし【金箸】

  1. 〘 名詞 〙 鍛冶屋が鍛えるものをはさむのに用いる、大きなはさみのようなもの。金鋏(かなばさみ)。やっとこ。
    1. [初出の実例]「鉗(カナハシ)を以て口を開けて灌ぐに洋の銅を以てす」(出典:大智度論平安初期点(850頃か)一六)
    2. 「かなばしにて歯を突き破りて、その舌を引き出だして是を斬りつ」(出典:奥州後三年記(1347)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android