金臭い(読み)カナクサイ

デジタル大辞泉 「金臭い」の意味・読み・例文・類語

かな‐くさ・い【金臭い】

[形][文]かなくさ・し[ク]鉄分においや味がする。「―・い水」

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精選版 日本国語大辞典 「金臭い」の意味・読み・例文・類語

かな‐くさ・い【金臭】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]かなくさ・し 〘 形容詞ク活用 〙 金属のにおいや味がする。また、金属の類(たぐい)である。
    1. [初出の実例]「ただ今かたきよする、かなくさい物をかせとゆふ〈略〉くわをかす」(出典:天正本狂言・緒巻寄(室町末‐近世初))
    2. 「鉄(カナ)くさき水すくひとり、それをせめての保命酒」(出典:雨の日ぐらし(1891)〈山田美妙〉八)

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