( 1 )上代の「かも」の役割を引き継ぎ、中古、中世にかけて和歌や散文で広く用いられた。
( 2 )上代文献の「常陸風土記」にも唯一ながら用例が見られるので、奈良時代に全くなかったとは言えないが、「俗云」の注記から、口頭語としてだけ存在したかと推定される。ただし、風土記の例を後世の補入とする説もある。
( 3 )和歌では、文中の助詞「も」を承けて一種の呼応をなし、「…も…かな」のように用いられる例が目立つ。中世以降は連歌、俳諧等の世界において切れ字として用いられた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…イエス・キリストが最初に行った奇跡(《ヨハネによる福音書》2:1~11)。ガリラヤのカナCanaという町の婚礼に聖母マリアや弟子たちとともに招かれたイエスは,宴のブドウ酒が尽きたことを聖母から知らされ,6個の水がめに注いだ水を良質のブドウ酒に変える。この奇跡はパンと魚の奇跡とともに最後の晩餐を示唆するものと解釈され,早く(4世紀ころ)から美術に表現された。…
…アラビア半島で最も古いアラブの王国の一つがあったところで香料貿易で栄えた。積出港のカナQanaが有名で,《エリュトラ海案内記》にカナの繁栄が記されているが,詳細は今後の発掘調査による。イスラム時代にも,アラブ諸部族の独立,半独立がつづいた。…
※「かな」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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