金\鉄の草鞋(読み)かねのわらじ

精選版 日本国語大辞典 「金\鉄の草鞋」の意味・読み・例文・類語

かね【金・鉄】 の 草鞋(わらじ・わらんじ)

  1. ( 鉄製草鞋の意 ) いくら歩いてもすりへらないじょうぶな草鞋。
    1. [初出の実例]「嶺に雪かねの草鞋(ハランヂ)解けそめて〈信章〉 千人力の東風(こち)わたる也〈信徳〉」(出典:俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678))
  2. ( 草鞋の形に似ているところから ) 小判異称
    1. [初出の実例]「さまざま情をかけ持かねのわらんぢにても追付足のつづくまじき事を外より見てになげきぬ」(出典:浮世草子・色里三所世帯(1688)上)
  3. 金を使い捨てにする人のはく草鞋。
    1. [初出の実例]「土手の雪かねのわらじの跡ばかり」(出典:雑俳・柳多留‐二一(1786))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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