釜井庵(読み)かまいあん

日本歴史地名大系 「釜井庵」の解説

釜井庵
かまいあん

[現在地名]塩尻市大字洗馬 元町

洗馬せば庄の地頭三村氏が天文二四年(一五五五)頃まで居館を構えていたその跡で妙義みようぎ山の山麓にある。天正一〇年(一五八二)松本へ入った小笠原貞慶がこの地一帯を高野山徳善院に寄進し、配札使僧が寓居して釜井庵と名付け明治初年に至った。庵は補修個所も多いが江戸中期のものと推定される。

天明三年(一七八三)菅江真澄が洗馬に来遊し、釜井庵に一年余り居住し、当地の文人たちと交友し、多大の感化を与えていることは「菅江真澄遊覧記」や「政員の日記」に詳しい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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