日本歴史地名大系 「洗馬地区」の解説 洗馬地区せばちく 長野県:塩尻市洗馬地区塩尻市の西部に位置し、奈良井(ならい)川が松本平の出口に構成する左岸段丘上にある。東は奈良井川を隔てて桔梗(ききよう)ヶ原(はら)、西は山地で奥は飛騨(ひだ)山脈、北は岩垂原(いわだれつぱら)で松本市今井(いまい)及び東筑摩(ひがしちくま)郡朝日(あさひ)村の西洗馬(にしせば)に隣接する。平安時代には北の鎖(くさり)川の谷に洗馬牧ができ、のち芦(あし)ノ田(た)・小曾部(こそぶ)・岩垂地区が洗馬庄とされた。「吾妻鏡」文治二年(一一八六)三月条にみえる蓮華王(れんげおう)院領洗馬庄がそれで、承久の乱後は三村氏が新補地頭として入り、朝日村西洗馬の光輪(こうりん)寺、本洗馬の長興(もとせばのちようこう)寺などを建立している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報