感化(読み)カンカ

デジタル大辞泉 「感化」の意味・読み・例文・類語

かん‐か〔‐クワ〕【感化】

[名](スル)考え方行動影響を与えて、自然にそれを変えさせること。「兄の感化を受ける」「映画に感化される」
[類語]助言教示訓示アドバイスコンサルティングカウンセリング指導導き教え手引き指南教授教育訓育教導補導ほどう善導誘掖ゆうえき鞭撻べんたつ手ほどき教習コーチ伝授する講義する講ずる仕込むたたき込む育てる導く仕付ける教鞭を執る薫育教化教学文教育英教えるガイダンス手を取る示教指教徳育知育体育矯正薫陶入れ知恵洗脳徳化醇化啓発啓蒙

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精選版 日本国語大辞典 「感化」の意味・読み・例文・類語

かん‐か‥クヮ【感化】

  1. 〘 名詞 〙 ものの考え方や生き方などを、強制したりすることなく、自然に相手に共感させて影響を与えること。
    1. [初出の実例]「孝行の次第を、毎日毎夜直(ぢき)に見ならはせ侍らば、いつとなく、おのづから感化(カンク)する心も出来なん」(出典仮名草子智恵鑑(1660)九)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐陳禅〕

感化の語誌

( 1 )他に対してある作用を及ぼす、という意味では「影響」と近いが、「感化」は「影響」よりも狭く、人間に対して、道徳的・倫理的その他の精神的な作用を与えることで、良い結果を及ぼすという意味合いが強い。
( 2 )中国清代の英華辞典に influence などの訳語として用いられてから、これが幕末明治洋学者翻訳に受容されはじめ、明治以降さかんに用いられるようになった語。

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普及版 字通 「感化」の読み・字形・画数・意味

【感化】かんか(くわ)

よい影響を受けて心がかわる。〔後漢書、陳禅伝〕禪、學に於て禮を行ふ。爲に義をきて以て之れを感す。單于(ぜんう)懷(なつ)きす。

字通「感」の項目を見る

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