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釜蓋朔日 かまぶたのついたち

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

釜蓋朔日
かまぶたついたち

旧暦7月1日の異名。関東の諸地でいう。お釜の口明けという地方もある。この日は盆の魂祭りの始まりにあたり、精霊(しょうろう)様が家々に向かって出発するという考えから、地獄の釜の蓋のあく日と、おかしくよび始めたのであろう。ナス畑やイモ畑に行って、地面に耳をつけて聞くと、地獄の釜の蓋があく音がするとも、精霊が旅立つ日なので、その叫び声が聞こえるなどという。釜蓋餅(もち)といって餅を搗(つ)いたり、焼き餅をこしらえて食う所もあるが、単に名称だけを記憶している場合が多い。2月1日を乙子(おとご)の朔日、6月1日をムケの朔日、8月1日を八朔(はっさく)ついたち、12月1日を川渡り朔日など異名が多い。[井之口章次]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の釜蓋朔日の言及

【盂蘭盆会】より

…新暦7月に行うところは東京周辺や東北地方に稠密(ちゆうみつ)であり,八月盆は北海道や,新潟,群馬,埼玉,千葉の諸県を結ぶ線以西の地方に顕著である。盆の期間は,現在では13日から15,16日までとするのが普通であるが,7月1日を釜蓋朔日(かまぶたのついたち),8月1日を八朔(はつさく)盆というところがあるように,もとはもっと長い期間であったらしい。盆に迎える精霊(しようりよう)は祖霊(本仏),新仏(前年の盆から当年の盆までの死者),無縁仏または餓鬼仏(祭り手のなくなった仏)の3者である。…

※「釜蓋朔日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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