乙子(読み)オトゴ

デジタル大辞泉 「乙子」の意味・読み・例文・類語

おと‐ご【乙子/弟子】

末っ子。おと。
「―なる女童めのわらは」〈今昔・一六・一五〉
乙子月おとごづき」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「乙子」の意味・読み・例文・類語

おと‐ご【乙子・弟子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 末に生まれた子。末子(ばっし)。すえっこ。
    1. [初出の実例]「八百万(やほよろづ)の神等を生み給ひて、まな弟子(オトコ)に火結(ほむすび)の神を生み給ひて」(出典延喜式(927)祝詞(九条家本訓))
  3. おとごづき(乙子月)」の略。

おと‐ね【乙子】

  1. 〘 名詞 〙 月の最後の子(ね)の日。⇔初子(はつね)
    1. [初出の実例]「大将殿には廿七日出できたるをとねになん、嵯峨の院に御賀まゐらんとし給ける」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android