鉄バスタム石(読み)てつバスタムせき

最新 地学事典 「鉄バスタム石」の解説

てつバスタムせき
鉄バスタム石

ferrobustamite

化学組成Ca5Fe(Si3O9)2の鉱物。三斜晶系,空間群,格子定数a0.7854nm, b0.7862, c0.7253, α103.48°, β117.23°, γ88.69°, 単位格子中2分子含む。繊維状結晶の塊状集合。帯褐白色,半透明,ガラス~絹糸光沢。劈開{100}に完全,{001}・{}に良好。硬度4.5~5,比重3.1。薄片では無色,屈折率α1.640, γ1.653, 2V(-)~60°。珪灰石に似るが,鉄が入ることにより異なった構造をとる。鉄はおよそ1/6まで置換できる。マンガンを主成分とするバスタム石はMnとCaの比が変化し,MnとCaがそれぞれ極端に多いものは,別の名前がつけられている(Mn5Caのメンディヒ石,Ca5Mnのダルネゴルスク石)。スカルン中に珪灰石・透輝石-ヘデンベルグ輝石などを伴って産出。名称はバスタム石の鉄置換体の意。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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