珪灰石(読み)ケイカイセキ

大辞林 第三版の解説

けいかいせき【珪灰石】

カルシウムのケイ酸塩鉱物。三斜晶系。白色でガラス光沢がある。繊維状ないし細柱状の結晶の集合体として、変成作用を受けた石灰岩中に産する。陶磁器・耐火材などの原料。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

珪灰石
けいかいせき
wollastonite

石灰岩接触帯に産する主要なスカルン鉱物の一つで、透輝石ベスブ石、灰礬(かいばん)ざくろ石、方解石、石英などとよく共生して産する。また広域変成岩中、火山岩の石灰岩起源捕獲岩中にも産する。普通白色の繊維状結晶の集合をなすが、しばしば板柱状結晶もみられる。繊維状の透閃(とうせん)石や透輝石に似ているが、硬度が低い。パラ珪灰石といって、単位格子スケールの双晶の繰り返しでできた単斜晶系のポリタイプ(多型)があるが、普通の珪灰石とは結晶学的、光学的にのみ識別され、肉眼では区別できない。一つの標本中、両者が混在している例もまれでない。珪灰石より褐色みが強く、鉄を多く含むため、鉄珪灰石といわれていたものは、鉄バスタム石という独立種になった。これも石灰岩接触帯に産し、灰鉄輝石、方解石などに伴う。英名はイギリスの鉱物学者・化学者であったウォラストンにちなんで命名された。[松原 聰]

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精選版 日本国語大辞典の解説

けいかい‐せき ケイクヮイ‥【珪灰石】

〘名〙 三斜晶系鉱物の一つ。カルシウムを含む珪酸塩が成分で、無色、または灰白色。石灰岩と花崗(かこう)岩、または閃緑(せんりょく)岩などの接触部において熱変成作用の結果生じたもの。釉薬や絶縁碍子(がいし)などに用いられる。卓石(たくせき)。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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