鉄砲風呂(読み)てっぽうぶろ

精選版 日本国語大辞典 「鉄砲風呂」の意味・読み・例文・類語

てっぽう‐ぶろ テッパウ‥【鉄砲風呂】

〘名〙 火を燃やすための鉄または銅の筒を、風呂桶の中に装置した据え風呂鉄砲。→鉄砲④。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

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デジタル大辞泉 「鉄砲風呂」の意味・読み・例文・類語

てっぽう‐ぶろ〔テツパウ‐〕【鉄砲風呂】

鉄砲2を取り付けた据え風呂。

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百科事典マイペディア 「鉄砲風呂」の意味・わかりやすい解説

鉄砲風呂【てっぽうぶろ】

据(すえ)風呂の一種江戸時代,江戸で多く使用された。桶(おけ)の中に銅製または鉄製の筒を入れ,炭や薪(まき)をたいて沸かすもの。また風呂桶の横を穿(うが)ち30cm四方ほどの鉄箱を入れ,この中でたくものもある。
→関連項目風呂

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世界大百科事典(旧版)内の鉄砲風呂の言及

【風呂】より

…これを〈据(すえ)風呂〉というが,温湯浴の意味の〈水(すい)風呂〉が転訛したものであろう。その形式は江戸では,桶の下部に鉄や銅で作った筒形の焚き口と通風孔を設け,煙突を上部に出して装置し,木炭か薪を燃やして湯を沸かす〈鉄砲風呂〉と呼ばれるものが多く,後には熱効率を良くした〈子持風呂〉も考案された。関西では〈五右衛門風呂〉(名称は石川五右衛門の釜煎りの刑にちなむという)と呼ばれた〈釜風呂〉が多かった。…

※「鉄砲風呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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