鉄道標識(読み)てつどうひょうしき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉄道標識」の意味・わかりやすい解説

鉄道標識
てつどうひょうしき

列車運転の安全を確保するために設けられる各種の信号装置の一つで、形や色で物の位置、方向、条件などを表示するもの。JRでは、鉄道運転規則のなかの運転取扱基準規程などに定められ、列車運転の指令も運転も、標識に従って行われる。

 おもな鉄道標識には、列車標識、入替え機関車標識などがあるが、このほかに新幹線運転用として停止限界標識、停車場接近標識があり、自動列車制御装置で運転する場合として、場内境界標識や出発境界標識、閉塞(へいそく)境界標識などが付加されている。これらの標識類は、駅のホームの屋根から吊(つ)り下げられ、あるいは駅の構内、線路沿線に定められた位置に設置あるいは設備されている。

[松澤正二]

『日本国有鉄道編・刊『鉄道法規類抄第13編 運転』(1981)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android