鉛フリーはんだ(読み)ナマリフリーハンダ

化学辞典 第2版 「鉛フリーはんだ」の解説

鉛フリーはんだ
ナマリフリーハンダ
lead-free solder

鉛を含有しないはんだ.電子部品の接合従来より広く用いられているはんだはSn-Pb系の共晶合金で,37質量% 程度のPbを含む.しかし,Pbは電子部品の廃材から溶出し,土壌や地下水を汚染するなど,環境への影響が懸念される.このため,Pbを含まないはんだの開発が社会的に求められている.これまでに開発された鉛フリーはんだのなかで,Sn-Bi系,Sn-Ag系などSnベースのものが有望視されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

知恵蔵 「鉛フリーはんだ」の解説

鉛フリーはんだ

電子機器部品接続用として、鉛を一切使用しないはんだ。現用の鉛系はんだとほぼ同じく183℃付近に融点を持ち、ぬれ性の良いスズ‐3.5%銀系やスズ‐9%亜鉛系合金が注目されている。ビスマスや銅の微量添加で、融点や機械的特性制御を目指しており、実用化は間近い。

(岡田益男 東北大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む