鉤勒塡彩(読み)コウロクテンサイ

デジタル大辞泉 「鉤勒塡彩」の意味・読み・例文・類語

こうろく‐てんさい【××勒塡彩】

中国画の技法の一。対象を輪郭線で縁取り、その内側を彩色するもの。特に、花鳥画における黄氏体こうしたいの典型的な手法で、徐氏体没骨もっこつとともに、二大技法とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鉤勒塡彩の言及

【鉤勒】より

…対象となるモティーフの形態の輪郭を筆線でくくることをいう。輪郭線を残さない〈没骨(もつこつ)〉に対する言葉であるが,輪郭線の内側を色彩で充てんする場合が多く,それを〈鉤勒塡彩〉と呼び花鳥画の画法用語として頻出する。対象の明快な輪郭を要求するこの画法は,発生的には没骨に先行し,白描画と近い関係にある。…

※「鉤勒塡彩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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