最新 地学事典 「鉱物進化」の解説
こうぶつしんか
鉱物進化
Mineral evolution
R.M.Hazen et al.(2008)の論文でmineral evolutionとのタイトルで注目され,鉱物種が地球史の中で増加してゆくことを進化ととらえる説。鉱物種(数)の時代的変化ともいえる。例えば,隕石構成鉱物は250種程度で少ないことは以前から知られていた。地球で最初の火成作用が起こり各種造岩鉱物が加わり,さらに劇的に鉱物種が増えるのは,25億年程前のシアノバクテリアの繁茂によって,地球表層環境全体が酸化的に変化,これにより,鉱物種が4,000種以上に一気に増えたとの特徴を見ることができる。鉱物の歴史的な変化・時代性については,1950年代から舟橋三男が鉱物・岩石・鉱床の時代性として指摘しており,先駆的であった。地球史鉱物学という視点につながる。参考文献:R.M. Hazen et al.(2008) Am. Min., Vol.93:1693
執筆者:赤井 純治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

