普及版 字通 「銹」の読み・字形・画数・意味
銹
15画
(異体字)鏥
19画
[字訓] さび
[字形] 形声
声符は秀(しゆう)。字はまたに作り、肅(粛)(しゆく)声。また宿声に従って鏥に作ることもあるが、字の本義よりいえば肅に従うべき字であろう。肅は畫(画)と同じ構造法の字で、畫は盾の雕飾、その繁縟な画文をといい、さびの状態がそれに似ているのでという。秀は花英のしべのあらわれる形であるから、声の仮借とみるべき字である。
[訓義]
1. さび、さびつく。
2. 字はまたに作る。
[語系]
銹・siuは同声。・鏥siukも声義近く、肅・宿には細かく縮んだひだの意がある。秀も花のひだあるさまをいう語。もと一系の語であろう。
[熟語]
銹気▶・銹渋▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報