精選版 日本国語大辞典 「鋤き」の意味・読み・例文・類語
すき【鋤・犂】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「すく(鋤)」の連用形の名詞化 )
- ① 農具の一つ。手と足の力で土地を掘り起こすときに使う。ふつうは幅の広い刃にまっすぐな柄をつけた櫂(かい)状のもの。また、それらで土を掘り起こすこともいう。鉏(さい)。
- ② 農具の一つ。牛や馬、また、トラクターにひかせて土地を掘り起こすときに使う。からすき。
- [初出の実例]「忽ち尻に来る犂(スキ)の重さと、運動の烈さとにて之れ視られよ」(出典:暴夜物語(1875)〈永峰秀樹訳〉驢牛雇夫の寓言)
鋤きの補助注記
古くは「すき」と「くわ」のよみが混在していたが、「延喜式」のころからほぼ「鋤」を「すき」、「鍬」を「くわ」とよむようになったといわれる。