鋸商(読み)のこぎりあきない

精選版 日本国語大辞典 「鋸商」の意味・読み・例文・類語

のこぎり‐あきない‥あきなひ【鋸商】

  1. 〘 名詞 〙 ( のこぎりが、押すと引くとの両方で物を切るところから ) 進むにも退くにもぬけめなく商売して利を得ること。他人の間に立って、かけひきをうまくやって両方から利益を得ること。または、どっちへころんでも利益を得るように取引すること。また、その商人。のこぎり。
    1. [初出の実例]「さす手引手に油断なく、鋸商(ノコキリアキナイ)にして」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android