新撰 芸能人物事典 明治~平成 「錦城斎貞玉」の解説
錦城斎 貞玉
キンジョウサイ テイギョク
- 職業
- 講談師
- 本名
- 柴田 貢
- 別名
- 前名=水雲斎 小龍玉,水雲斎 龍玉
- 出生地
- 江戸 本所(東京都 墨田区)
- 経歴
- 武家の三男で、明治維新後に講談師となる。明治10年からしばらく愛知県名古屋で暮らし、同地で水雲斎龍玉に入門、小龍玉。師の没後に龍玉を襲名した。帰京後、初代錦城斎一山(3代目一龍斎貞山)の門に入り、錦城斎貞玉に改名。徳川慶喜の弟を騙った御落胤詐欺事件を「明治天一坊」として講談化したところ大当たりをとり、世話物読みとして知られた。中央新聞付録の講談速記として、「明治天一坊」の他、「名古屋お仙」「殿様源次(侠客)」「鳥追お玉」「束髪娘」「二人合邦」「官員小僧」「正直車夫」「堀の小春」などが残されている。
- 没年月日
- 明治34年 5月6日 (1901年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報