鍔際(読み)ツバギワ

デジタル大辞泉 「鍔際」の意味・読み・例文・類語

つば‐ぎわ〔‐ぎは〕【×鍔際】

刀身が鍔に接するところ。つばもと。
物事のせっぱつまった状態。せとぎわ。
太夫もさらさら身の捨つるを、―になって少しも惜しまぬに」〈浮・諸艶大鑑・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鍔際」の意味・読み・例文・類語

つば‐ぎわ‥ぎは【鍔際】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 刀身と鍔との相接するところ。鍔目(つばめ)。つばもと。
    1. [初出の実例]「ずばと抜いて切かかる刀の鍔際(ツバぎは)むずと取」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)二)
  3. いよいよという場合。せとぎわ。間際。
    1. [初出の実例]「無分別人、跡先をふまず〈略〉左様の人は、必つはきはにて、をくるるといへども」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品四〇上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android